前回までの内容では、「そもそもSDGsとは?」から始まり、ホンテス工業のSDGsへの取り組みについてお話させていただきましたが、SDGsについて、おわかり頂けましたでしょうか?
SDGsと脱炭素の関係とは?
SDGs(持続可能な開発目標)は、2030年までに貧困をなくし、
地球を守り、すべての人々が平和と繁栄を享受するために、
国連が定めた17の目標・ゴールのことです。この中には、
SDG7「安価でクリーンなエネルギー」
SDG12「責任ある消費と生産」
SDG13「気候変動対策」
という目標が含まれています。
これらの目標を達成するためには、脱炭素を推進し、
排出量を削減するための変革が必要になります。
SDGsに加えて日本が脱炭素に取り組む理由
2016年パリ協定で掲げられた、
「2050年までにCO2をはじめとする温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすること」
を目指すために求められた政策が「脱炭素」とよばれるようになりました。
このため、全ての産業や生活からCO2を取り除く脱炭素化を図り、
脱炭素社会を目指すため各国が脱炭素に関する目標や政策を掲げることとなりました。
これをうけて日本では菅義偉前首相が、2020年10月26日、
「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、
すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」と表明。
そして、2021年11月2日~3日に開催された
COP26の首脳級会合(リーダーズ・サミット)において、
岸田総理が宣言した脱炭素に関する日本の最新目標は以下です。
①2030年までに2013年の温室効果ガスの排出量比で46%削減する
②2050年までにカーボンニュートラルを実現し、脱炭素社会を創り上げる
日本のCO2排出量は多いのか?
国別に見ると、CO2排出量が最も多いのは
中国で約95億トン、
2番目の米国は約49億トン、
3番目のインドが約23億トン排出しています。
日本は小さい国ながらも世界で5番目に多くのCO2を排出しています。
私たちの便利で快適な生活は、大量のCO2を排出しながら
成り立っていることがわかります。
日本全体のCO2排出量
日本の温室効果ガスの総排出量は2019年時点で12億1200万トン、
そのうちの9割をCO2が占めおり11億800万トン(91.4%)です。
日本の総CO2排出量はエネルギー消費量の減少や、
再生エネルギー拡大により発電時のCO2排出量が減少したことなどで、
2013年度比で15.3%減らすことができており、
様々な努力によってCO2排出量は6年連続減少させることができています。
しかし日本は、依然として世界的に大量のCO2を排出しているので、
2050年までに脱炭素を達成させるためには、
今後更なる努力を積み重ねていく必要があります。
2019年の部門別排出量の割合を見てみると、
工場等の産業が34.6%で最も高い割合を占めており、
次に運輸、業務他、家庭と続いています。
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