そもそもSDGsとは?
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
「誰一人取り残さない」をスローガンに国連が掲げた国際目標です。
SDGsは、2015年9月25日に採択され、「持続可能な世界」に向けて、
2030年までの達成目標を設定しています。
SDGsのポイント1:「SDGs」が生まれた背景
SDGsの前身は、途上国の課題解決を目標にしたMDGsです。
そこに、先進国も加えた全世界の目標へと発展させ、
国だけでなく企業も取り組み目標として誕生しました。
ポイント2:環境・社会・経済への包括的アプローチ
SDGsでは世界が抱える「環境」と「社会」、「経済」の課題を
すべて同時に解決することを目指しています。
持続可能な世界の実現にはどれひとつとして欠かせない要素なのです。
ポイント3:17の目標と169のターゲット
持続可能な世界を実現するために、
2030年のあるべき姿である17の目標(ゴール)が定められています。
また各目標を達成するために具体的な169のターゲット(達成指標)
も設定されています。
SDGsの全17目標は「環境」「社会」「経済」に分類が可能です。
なぜSDGsに取り組まないといけないのか?
SDGsは、従来の開発目標のように、
国やNGOのみを主体に達成を目指しているのではありません。
目標達成のために、民間企業による積極的な取り組みも求めているのが
重要なポイントです。
大胆に設定された17のゴールや169のターゲットの中には、
2030年までに達成するにはあまりに大きなものも少なくありません。
そこで、企業のイノベーションによる新たな技術や、
仕組みの確立が期待されているのです。
そして、同時に企業にとっても、
SDGsに取り組むことで次のようなメリットが期待できます。
●新規市場開拓・事業機会創出の可能性
従来のCSRは「企業が利益の一部を、慈善事業や寄付などの形で社会に還元する」
という性質のものでしたが、
SDGsでは、企業のビジネスモデル自体に
SDGsの観点を組み入れることが想定されています。
ビジネスと持続可能な開発委員会
(Business & Sustainable Development Commission)の
試算によると、SDGs によってもたらされる市場機会は、
なんと年間 12 兆ドル(約1,800兆円)にも上るとのこと 。
大きなビジネスチャンスがあるといえそうです。
●企業価値の向上
社会課題に取り組む企業として、企業価値の向上が期待できます。
・投資家からの評価向上、顧客・消費者からのイメージアップ
・従業員のモチベーションアップ
・優秀な人材を惹きつける採用ブランディング
2019年に日経新聞が行った「SDGs経営調査」 によると、
SDGsへの取り組みに積極的な企業は、
そうでない企業よりも収益力(売上高営業利益率、自己資本利益率)が
高い傾向にあります。
社会課題の解決と企業の事業成長は、両立できるだけでなく、
むしろ相互に関連しているといえそうです。
SDGsへの取り組みは、地球環境・社会全体のためのみならず、
企業自身の持続可能なビジネスのためにも不可欠なのです。
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